投資におけるプロスペクト理論について

2024-07-13

はじめに

投資で失敗する原因はさまざまあります。

例えば、手法(トレードのやり方)もそうですし、

私が最近こだわっているメンタルもその要因の一つです。

特にプロスペクト理論は人の本能に刷り込まれている行動なので

投資の世界で成功しようと思えばクリアしなければならない課題の一つです。

プロスペクト理論を知っていると自分がなぜそのような行動をとったのか

理解しやすくなるので私なりに考えているプロスペクト理論をアウトプットします。

プロスペクト理論とは

プロスペクト理論とは

不確実性下における意思決定モデルの一つ。

選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデル

プロスペクト理論 – Wikipedia

簡単に言うと

人間は損を嫌う生物である

ということです。

様々なサイトでプロスペクト理論の例を紹介されていますので

こちらでは割愛させていただきます。

私なりにトレードの観点でかみ砕きしてまいります。

実例(感情の揺れ)

①含み益を失いたくない

例)3280円でイン

  • 途中含み損になるも75MA上で反発しているためホールド
  • インのあと、5分後に含み益ラインに到達
  • その後買値を下回ることがなかったため、同値に逆指値で放置
  • 11時に大き目の陰線が連続発生のため、慌てて売り
  • →その後右肩上がりに上昇し置いていかれた…
スノーピーク 3/18 1分足

【プロスペクト理論で言い換えると…】

含み益が10,000円ある状態から陰線でどんどん含み益が減少していく状況

一度手に入れたものを失いたくないというプロスペクト理論が働いている

→後から見れば75MAを割っていない状態であり売注文を入れる状態ではない

 

②損を取り返したくなる(しかも一度で取り返したくなる)

10時30分にイン

  • いきなり大陰線で含み損
  • その後ロスカットラインに到達したためアウト
  • その後、ロットアップ、雑なイン(雑なトレード)
  • さらに含み損を拡大してしまう…

【プロスペクト理論でいうと】

一度損を確定させてしまった後は、一度にその損を取り返したくなる

ここには下記の観点があります。

  • 一度に損を取り返したい!
  • すぐに取り返したい!
  • 小さな利確は嫌だから利確ポイントだけどルールを破ってスルー!

 まとめ

■トレードする際にはプロスペクト理論が影響する

■プロスペクト理論は人間の本能なので素直に従えば逆らうことができない

■簡単に言い換えると①手に入れたものを失いたくない②損を取り返したくなる(熱くなる)

■この理論に逆らってトレードすることが重要(大衆の逆を行く)

人間わからないことには恐怖し、対応ができなくなるので

投資初心者の方は知っといて損はない理論です。

自分を客観視(メタ認知)することで防ぎやすくなります。

トレードした時の感情を記録しておくといいですよ。